2005年9月25日
バカ話・うわさ話野郎③
日本のエホバの証人社会に広く浸透している不思議なハナシ・ややうす気味悪いハナシといったら、皆さん何かご存じでいらっしゃるでしょうか。
(^∀^;)
どせいさん的に1番有名かなと思うのは、やはり漫画家の鳥山明がエホバの証人になったというハナシでしょうか。
90年代の半ば頃から日本のエホバの証人社会の中に広まっていったうわさらしいんですが、一応どんなハナシなのか書きますね。
この話はいろいろ尾ひれがついて変形しがちなあまたのうわさ話の中にあって、珍しくわりとしっかりした共通性を持って語られてる話なんですよね。
どんな内容かというと、まずこれは、エホバの証人の栃木大会ホールの建設中に、食事してる建設奉仕者を相手にある地域監督が話した経験ということになっているみたいです。
その地域監督が言うには、東海地方のある巡回大会で、すでにバプテスマを受けてエホバの証人の成員となっていた漫画家の鳥山明が、どのようにして真理を知ったのかについてインタビューを受けて経験を語ったそうなんですね。
鳥山明の『ドラゴンボール』は空前の大ヒットだったワケですが、その経験の中で彼は、『ドラゴンボール』のストーリーは一切彼自身の創作ではなく、ある日悪霊が彼のところにやってきて、自分の言う通りに描けばヒットするからと言われた内容であり、その悪霊の指示通りに描いて実際ヒットしたものだったと述べたそうなんです。
『ドラゴンボール』の人気が不動のものになった頃、鳥山明はその悪霊に、なんで自分にこんなヒット作を描かせてくれたのか、尋ねたそうです。
するとその悪霊は、「エホバの証人の2世たちを真理から引き離すためにその漫画を利用するためだ」と答えたそうで。
そこで鳥山明は『エホバの証人』てなんだろう、『2世』てなんだろうと不思議に思うようになったと。そして『エホバの証人』について知りたいなあと思っていたところ、彼の家にエホバの証人が訪ねてきたと。
そう語ったというお話です。
しかし、後に鳥山明本人が、ある雑誌のインタビューで、自分はエホバの証人ではないと明確に否定しているそうなので、どうやらこれはまったくのでたらめな話みたいです。
もう一つ非常に有名なうわさ話として、日本最大のテーマパークでエホバの証人の子供が行方不明になったという話があります。
あるエホバの証人のお母さんが、小学校低学年くらいの女の子とそのテーマパークにいったんだそうです。
ちなみにどこの会衆の姉妹だったかというとこまでうわさに含まれてる場合もあって、エホバの証人を今もやっているどせいさんの親族は、板橋区内のある会衆の姉妹の話に間違いないと聞いた、と教えてくれました。
そして、その女の子がお手洗いに入った時、なかなか外にでてこないので、お母さんが心配してお手洗いの中に見にいったところ、その子はコツゼンと姿を消していたんだそうです。
慌てたお母さんがテーマパークの係員にその事を告げると、係員は、ある特別な音楽を園内全体にかけたそうなんですね。その音楽というのは、その会社の緊急マニュアルに決められている特別の音楽で、緊急事態が起きていると全従業員に知らせるもので、これがかかると園内の全ての出口は閉鎖され、一つの出口からしかお客さんは出れなくなるとのこと。
そして、係員はお母さんをその出口に立たせて、出て行くお客さん全てを一人一人チェックさせたと。
なかなかその女の子はみつからず、お母さんが必死にエホバ神に祈ると、ちょうどそのときに出口を通ろうとした、深く帽子をかぶり、だっこされて眠っていた、髪の短い子供の帽子がハラッと下に落ちたんだそうです。お母さんがその顔をみるとなんとその子が、髪を切られ、男の子の服装をさせられた上に薬物で眠らされ、連れ去られそうになっていたその姉妹の子供だったというんですね。
なんでも、臓器売買のために誘拐され、売られそうになっていたんだということらしいです。
念のために申し上げますが、これも全く事実無根のただのうわさ話、真実ではないんですよ。
まあ、今の日本のエホバの証人社会の中では、これら2つが特に有名なうわさ話ではないかと思います。いわゆるエホバの証人の「出版物」に載ったワケではもちろんなく、「口コミ」だけで驚くほど広く浸透してるハナシです。
これら2つ以外にも、恐らくは全くの事実無根なのだろうけども、エホバの証人社会の中でまことしやかにささやかれ、広まり続けてるハナシというのは他にもいくつかあるみたいで。
いわゆるあちこちの「反エホ証」サイトの掲示板なんかでも、この類のうわさ話が定期的に話題になり、「一体なんなんだろうね」みたいな話になり、やがて忘れられ、みたいなのが繰り返されたりしてる印象を受けました。
さて、ではこれらの「事実無根なんだけどもエホバの証人社会に間違いなく広く浸透してるうわさ話」というのは、何か意味があるんでしょうか。
この点、どせいさん的に言わせていただくと、これらの「うわさ話」というのは、社会心理学でいうところの『流言』或いは『都市伝説』というものに典型的にあてはまる事象でないかと思っています。
それがどういう意味なのか、そしてそれがエホバの証人社会の本質について何を意味するのかっていうことについてはまた次回。
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