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JW.com » バカ話・うわさ話野郎⑦

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「エホバの証人」についての情報サイト

2005年10月7日

バカ話・うわさ話野郎⑦

最後にもういっこ偉い人のハナシを紹介すると、日系アメリカ人の社会学者タモツ・シブタニという人も、前回紹介したのと同じような意義付けをうわさに対して行っているみたいなんですよね。

この人はうわさを

「曖昧な状況にともに巻き込まれた人々が、自分たちの知識を寄せ集めることによって、その状況についての有意味な解釈を行おうとするコミュニケーション」

であると定義しているみたい。
流言は集合的な状況の定義づけ・人々が共同しておこなう即興の状況解釈であると。

そしてさらにこの研究者は、一般に人びとが自分たちの行動を決めるために求める知識は、

『公式の制度的チャンネル』と
『非公式の補助的チャンネル』

という二つ経路で得ることができるとしているんですね。

例えば、マスコミは『制度的チャンネル』であり、クチコミは『補助的チャンネル』と。

通常は主に『制度的チャネンネル』を通じてニュースを得るんだけど、政府の情報統制とか災害とかによって制度的チャネルがマヒした時や、事件が劇的すぎて人々のニュース欲求が飛躍的に高まった時など、正式の経路が人びとのニュース欲求を満たせない時に、『補助的チャンネル』としてのうわさが生じる。

そういうことみたいですね。
(^∀^)ハイ

 
 
こいつをエホバの証人内のうわさのメカニズムに当てはめるとどうなるんでしょうかね。

この世の一般的情報源を『制度的チャンネル』、エホバの証人内での口コミを『補助的チャンネル』ととらえることもできるとは思うんですが、まあやっぱりエホバの証人内の流言の本質を捉えようとしたら、

 
 
 
証人組織が正式に発表する見解  → 制度的チャンネル

口コミ             → 補助的チャンネル

 
 
 
として考えたほうがいろいろみえてくる感じもしますね。
( ̄∇ ̄)ハイ

つまりね、エホバの証人の人も、「組織が手紙や出版物を通して正式に発表する情報」こそがもっとも正しくて、それ以外信用してはいけないぞと、
うすうすは気づいているんだけど、
いかんせん前回指摘したような、うわさの生じやすく蔓延しやすい社会を形成してしまっているということもあいまって、何か劇的な事がおきて、協会の説明が遅れたり或いは全くなされなかったりした場合には、いろんなうわさが生じるということだと思います。

例えば。

10年位前に、50歳台だったゲリト・レッシュが何の前触れもなく突然ポコッと統治体の成員になったことがありましたよね。

 
 
当時のエホバの証人にとっては、「統治体」といえば、もう齢90近い、とんでもなく長くすばらしい経験を有する、一方で肉体的にはもはや限界で今にも天へ召されそうな、一種神々しい雰囲気を持つ人たちで、なんとなく「使徒たち」のように、この人たちの全てが天へ召される前に終わりが来るんだろうな、みたいな存在だったわけですよね。

ところがそこに突然50台の人間が仲間入りしたと。

で、当時のものみの塔には、この人の年齢と簡単な経歴しか紹介されなかったもんですから、当然のように、

どうも新しい統治体の成員のレッシュ兄弟はほかの羊らしい

といううわさがかなり広い範囲に流れたことがあったみたいなんですよね。

これって、エホバの証人の『制度的チャンネル』が信者のニュース欲求を満たせずに『補助的チャンネル』が勝手に機能した良い例だと思います。

また例によりいらんハナシいらんハナシですが、どせいさん的には、「『油注がれた者』を集める業は1935年頃に終わったとはいえ、離れ落ちた者の補充がその後もなされてる」ってのがものみの塔の解釈なんだから、別に50歳台の人間が統治体に入ったって、この「補充組」なんだろうと理解すれば全然「ほかの羊だ」なんてうわさが出てくる必要はないと思うんですよね。
この辺やっぱり、50ウン歳の人が統治体になったってことはそのお方はもちろんほかの羊なんだよね?と思われちゃうあたり、エホバの証人社会の中に「統治体=油注がれた者のうちの地上の残りの者の代表」という最も基本的な理解さえ身につけずにエホバの証人やってる人がすごい多いということの皮肉な証明にもなっちゃってると思うんですよね。

 
 
ほかにも、2001年に同時多発テロがアメリカで起きたときですが。

ブルックリンのエホバの証人の世界本部が貿易センタービルのそばにあったので、エホバの証人たちが自分たちの敷地を貸して、救命活動をしてた消防士たちにいろいろ支援をしたみたいなことがものみの塔にデカデカと載せられたこともありました。

で、そのときにですね、

あのブッシュ大統領が

エホバの証人の行った救援活動にいたく心を動かされ、「この人たちは何でこんな立派なんだろう」と不思議に思うと同時に「なぜ世の中にこんなに苦しいことがあるのかにつき慰めを得たい」と思っていたので、エホバの証人の奉仕者をホワイトハウスに呼んで長々長々と証言を聞き、

あのブッシュ大統領は

大いに慰めを得た、なんてうわさの流れたこともありましたね。

 
 
まあ、あそこまでドでかい事件がおきたからには、神に用いられている特別な民である自分たちには、それと同時にこれまたドでかい何らかの凄い証の業がなされているはずだ、神がこの機会を用いないはずはない、と期待が高まるってことなんでしょうね。

 
 
 
 
 
 
 
さて、さらにいうと、正式のチャンネルが人々のニュース欲求を満たさないと補助的チャンネルとしてのうわさが暗躍しだすということからすると、エホバの証人社会というのは、何も劇的な事件が起こらなくても常に補助的チャンネルが活発に動くであろうということも容易に想像ができるのではないかと思います。

 
 
何度となく指摘してきた点ですが、エホバの証人の人たちは「とにかく自分たちは特別」と考える傾向が非常に強いワケですよね。

で、こういう本当に純粋に「自分たちは特別」と信じきっている人たちは、自分たちに胸の踊るような、
ドラマチックグレートマーベラスな出来事や進展が、
日々起こるハズだという期待感を持ってると思うんですよね。本人たちにその意識がないとしても。

まあよく集会とか大会とかでも、そんなに大したモノでもない発表をする場合にも、かなりもったいぶったカタチで「特別のハッピョウがあります」みたいなことをよく言うってのも、こういうののあらわれだと思うんですが。

 
 
ところがエホバの証人の人たちがそうやって期待するような特別なことってのは、そうそうおこりゃしないわけですよ。
別に日本政府がエホバの証人をキンレイにするワケでもなし、かといってエホバの証人が特別に称賛されるワケでもなし、世間としては「まあ、ちょっと困った感じの人たちかな」ぐらいの感じで、極めて冷静かつ落ち着いた態度で、基本的にあんま関心示さないワケですよね。

エホバの証人の側としてはですね、とにかく自分たちは特別だと考えるがゆえに、物事がドンドン自分たちにとって特別な仕方で進展していくという一種の「高揚感」を推進力にしている部分が多分にあるので、なんていうか、こういう、安定して落ち着いた一般社会が自分たちに示す、「あんまし相手にしないという姿勢」とか、その姿勢が自分たちの組織全体にもたらす「倦怠感」というものこそが最大の敵の一つなワケです。
まあ、こういう傾向ってのは、「緊急感」と「自分たちだけの正しい聖書理解」を売りにする多くの新宗教の共通特徴でもあるわけですが。

そうするとね、賞賛であれ、迫害であれ、どっち系でもいいから(笑)とにかく自分たちを特別扱いしてもらわないと、一般エホバの証人信者はかなり拍子抜けしてしまい、慢性的欲求不満状態になるわけですよ。

こうした意味で、「ニュース欲求」、自分たちはやっぱ特別なんだと思わせる経験・逸話についての飢餓状態が生み出され(世の中に見られる飢餓状態の別の例 ここをクリック)、『正式ルート』からはそれが供給されない以上、『補助的ルート」が活発に暗躍し、大風呂敷なんだけどどっかおかしなうわさがまことしやかに流れ続けると。

ま、こういう図式なのではないですかね。

 
 
 
さらに続く