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JW.com » 悪霊と闘うーエホバの証人内部に見られる「悪霊信仰」の分析 ②

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2008年5月23日

悪霊と闘うーエホバの証人内部に見られる「悪霊信仰」の分析 ②

エホバの証人信者たちの悪霊に対する認識は、前述したとおりのものであるわけですが、悪霊についてのエホバの証人組織の「公式な」教え・見解はどのようなものなのでしょうか。簡単に確認しておきたいと思います。

エホバの証人の教理によると、全知全能の神が最初の人間アダムとイブを創る前に、何十億という数のみ使い(天使たち)が創られ、これらのみ使いたちには少なくとも4つのランクがありました。1番高いランクはミカエル(一人しか存在せず、後にイエスキリストと呼ばれる。み使いたちの頭。)、2番目はセラフ(非常に高い立場にあり、神聖さに関わる務めを果たす。)、3番目はケルブ(神の威光を支持する務めを果たす。)、4番目にその他の数十億のみ使い(その他雑用要員)という具合です。

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(多数の羽で体を覆うケルブの姿 1156)

やがて、ケルブたちのうちの一人が神に反逆して悪魔サタンとなり、この悪魔が他のみ使いたちもたぶらかすようになるわけです。結果としてみ使いたちの3分の1(相当数という比喩)が神に反逆し「ノアの大洪水」の起こる直前期に、その性的欲求を満たすために人間に化肉して地上に現れ、人間の女性たちと性関係を持つとともに地上で悪行を重ねるようになり、これに怒った神が地上を洪水で滅ぼすとともに、これら悪霊たちに天の霊の世界へ戻ることを許さず、結果として悪霊たちは地上付近を徘徊するようになった、ということです。

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(天界から追放される堕天使)

したがって、エホバの証人の教えでは悪霊たちは「性倒錯者」であり、ハルマゲドンとそれに続く自分たちの滅びが間近であるため、一人でも多くの人間を苦しめようとしている強力で極悪な存在であるわけです。彼らの教えによれば、悪霊はよく人に取り付きますが、中にはひとつの国家に取り付く悪霊もおり、人々が戦争をするのは背後にこれら悪霊の影響があるからということになっています。また、そうした「人間社会」という大きなレベルに対しての影響のみならず、個人的レベルでも、人間の生活に具体的に関与している存在であるとも教えられています。そして、他の宗教に関連した宗教グッズやヘビーメタル等の音楽といった媒介物を通じて、悪霊が個々の人間に悪影響を与えるという明確なビジョンが信者には与えられているわけです。
(*エホバの証人発行の出版物の中に見られる「悪霊」の存在についての教えの具体例は、下の脚注に数例を挙げています。)

脚注の例が示すように、エホバの証人内部では「悪霊」の存在について極めて断定的な口調での具体的な教えが繰り返し与えられており、また、「悪霊の攻撃を経験した」との経験談が繰り返し紹介されるため、こうした教えの結果として「悪霊の存在についての信仰」というものが、エホバの証人信者のメンタルの不可欠の要素となっていると考えられます。
(*「悪霊の攻撃を経験した」との経験談の具体例についても、脚注の続く部分に紹介してあります。)

かくしてエホバの証人信者は、常に悪霊の存在を意識し、「悪霊に関わる」とされる物や場所に事あるごとに警戒し、暗闇や宗教施設・墓地などに対してある場合には病的と思えるほどの恐怖感を抱く生活を送ることになっているわけです。また、このシリーズの①で紹介したような多種多様な「悪霊についての経験談」なるものが、鮮明な現実感とともに信者の間で語り継がれてもいるわけです。さらに、エホバの証人信者ないしは研究生の中には「自分は悪霊をみた」「自分は悪霊の影響を感じる」との発言を確信を持ってする人や、何かの問題を抱える信者に対して「それは悪霊の影響だ」と結論付ける長老等が、現実に多く存在するわけです。

*エホバの証人発行の出版物の中に見られる「悪霊」の存在についての教えの具体例

『今日,悪霊は,恐らくかつてないほど大々的に,自分たちの超人的な力を用いて人々を唆し,紛れもないオカルトの慣行に携わらせています。その力を見くびってはなりません。悪霊は実在します。そうでなければ,今日人々の間に,流血や破壊に対する飽くなき渇望がこれほど明白に見られるわけを,どのように説明できるでしょうか。人間は本来,平和で幸福な生活を望んでいます。しかし,悪霊が悪行を助長します。その者たちには人間の知力に影響を及ぼし,それを腐敗させる力があるのです。』―目ざめよ!1998年4月8日号

『彼らは性倒錯者であり,性に狂ったこの世界を操っている黒幕なのです。自分を再び物質化して人間となることは阻止されていますが,自分が地上で堕落させた者たちの性的に倒錯した行為を見て楽しもうとします。(エフェソス 6:11,12)』『悪霊たちが教えの手段としているのは音楽だけではありません。彼らは商業テレビ番組,映画,ビデオなども用いて教えます。』―ものみの塔1994年5月15日号

『悪霊たちは極悪ですから,精神的な苦しみを味わっているある人たちの難しい状態を一層ひどくして,それらの人々を責めさいなむことにサディスティックな喜びを感じるとしても驚くには当たりません。それで長老たちは,悪霊の影響が関係していると考えられる十分の理由があるなら,少し尋ねてみても差し支えありません。例えば,その人は何らかの悪霊崇拝に関係している人から問題の元になっていそうな物品を直接に,わざわざ受け取っているでしょうか。そのような物を処分すれば気持ちが楽になるかもしれません。(使徒 19:18‐20)クリスチャンは「悪魔に立ち向かいなさい」と言われているのですから,長老たちは,悩まされている人に悪霊から出ているかもしれない異様などんな“声”にも耳を傾けないよう助言することもできます。(ヤコブ 4:7。マタイ 4:10)攻撃されていると思う人は,大声でエホバの名を呼び,熱烈に祈るべきです。―エフェソス 6:18。箴言 18:10。』-ものみの塔1988年10月15日号

『悪霊とかかわりを持つようになった人が悪霊の残忍さに気づいてきたとしても,驚くには当たりません。スリナムの一人の女性は,心霊術を行なっていた家族の中で育ち,悪霊たちが,「嫌がる犠牲者をさいなんで楽しんでいる」様子をじかに見ました。 ですから,どんな方法であれ,こうした残酷な霊の被造物とかかわりを持つのは非常に危険です。悪霊の影響から逃れたいなら,悪魔崇拝に関係した物をすべて処分しなければならないということです。それには,本,雑誌,ポスター,マンガ本,ビデオ,魔よけ(“お守り”として身に着ける物),インターネットからダウンロードした悪霊的な内容のものがすべて含まれます。(申命記 7:25,26)水晶球やウィジャ盤など,占いに用いるような物も一切処分してください。悪魔的な内容の音楽やビデオも捨ててください。そうした思い切った手段を講じるには勇気や決意が求められますが,その益は大きいでしょう。ジーンという名のクリスチャンの女性は,あるコンピューターゲームを買いました。初めは害がないかに思えましたが,ゲームを進めるにつれて,ゲームのさまざまな場面に心霊術的なところがあることに気づきました。程なくして,ジーンは暴力的な恐ろしい夢を見るようになりました。「わたしは夜中に起きてゲームのCDをたたき割りました」と語っています。どうなったでしょうか。「それ以来,全く悩まされていません」。』―目ざめよ!2002年1月22日号

*「悪霊の攻撃を経験した」との経験談の具体例

『悪霊たちはある人々を病気にかからせます。またある人々に対しては,睡眠を妨害したり,恐ろしい夢を見させたりして,夜中にいやがらせをします。性的に虐待する場合もあります。発狂や殺人や自殺にまで人々を追いつめることもあります。スリナムに住むリンティナという女性は,ある悪霊に16人の身内を殺され,自分自身も18年間,身も心もいじめ抜かれたと語りました。彼女は自分の直接の体験から,悪霊たちは「いやがる犠牲者を死ぬまでいじめることを楽しむ」と言っています。』-死者の霊

『私はかつては霊媒でした。呪術を行なう者であり,魔術に携わる者でした。普通の方法では知ることのできない事柄に関する知識を,一人の悪霊が私に与えてくれていました。例えば,私には祖母が死ぬ前からその死の迫っていることが分かっていましたし,親戚の人が妊娠したときにも,ほかの人たちが知る以前にその事実を知りました。それは,虫の知らせというようなものではないのです。その種の事柄に関する私の知識は,ほぼ間違いなくいつも正確でした。私が仲間の学生や教師,それに親戚などが病気になるように願い求めると,必ず病気になりました。一度,祖母のことで気が動転したときに,祖母が怪我をすることを願いました。私は自分についている悪霊たちを呼び,祖母が刃物で自分の体を傷つけるようにして欲しいと具体的に頼みました。その日の午後,祖母はナイフで自分の体を傷つけました。それから,一人の友人が,悪霊たちを呼び出す私の能力をあざ笑ったことがありました。私はその人が麻薬をやっていることを知っていたので,君は逮捕されてから釈放される,と言いました。悪霊たちは私の望み通りに事を運んでくれました。2か月もしないうちにその男は逮捕され,後に告訴が取り下げられて釈放されました。男はそれっきり私の力を疑うことはありませんでした。悪霊たちと交信する際には,名前を使って悪霊たちに話しかけるようにしたのですが,特定の悪霊と接してみると,その悪霊の性格や物の行ない方が,自分が呼び出す別の悪霊とは必ず異なっているように感じられました。こうして私は大勢の悪霊を名前で知るようになりました。』-目ざめよ!1986年8月22日号 

『悪霊は私が眠ろうとする時に限って私を煩わせました。うつらうつらしかけると,その声が私を起こし,墓場や死について話しかけてきました。その後,その悪霊は攻撃の手を強めました。私は何度もその悪霊の手で締め殺されそうに感じました。逃れようとしましたが,重いものが上から体を圧迫しているようで,逃れられませんでした。叫び声を上げたいと思っても声が出ませんでした。攻撃を受けた後,体力が回復しかけると,また農作業を行ない,キャッサバや砂糖きびを栽培し,海岸にある小さな町の市場でそれらを売りました。』『近所に住んでいたエホバの証人で全時間奉仕者のメーナという女性はたとえ私が死ぬとしても復活するという希望のあることを聖書から説明してくれました。しかし,まさにその夜,私は悪霊に取りつかれました。そのとき私は初めて,「エホバ! エホバ!」と,大声で呼びました。言えたのはそれだけでした。すると,その悪霊は離れ去ってしまったのです。』―ものみの塔87年9月1日

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(エホバの証人の出版物にしばしば登場するタロットカードの死神ー「悪霊の媒介物」とされる)