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「エホバの証人」についての情報サイト

2006年2月16日

エホバの証人問題を整理する-3

5.『エホバの証人問題』の具体例

(1).輸血拒否

まず、すでに述べたように、やはり多くの一般人は「エホバの証人=輸血拒否」という印象を抱いているのではないかと思います。
この点、確かにエホバの証人は『輸血』という確立された現代医療を厳然と拒否し、その結果現に多くの人が命そのものを落としていると考えられているわけですから、この慣習・信条が果たして社会的に許容されるものなのか、また、不必要ないし不当な苦しみを引き起こしていないか、考える必要があると思います。
 
 
 
(2).子供に対する体罰(ムチ問題)

また、エホバの証人は、しばしば子供の人権を侵害しているとの非難を受けることがあるかと思います。特に、エホバの証人社会内では子どもに対する体罰が正当化されており、長年の間『ムチ』と称される苛烈な体罰が奨励され続けてきたという点は否定しようのない明白な事実といえるのではないでしょうか。こうした背景により、エホバの証人と関わることにより「極めて大きな心の傷を負った」と感じているエホバの証人2世・3世が非常に多く存在することは、疑いの余地のない現実であると思います。

(3).その他の子供の人権の侵害

さらに、このムチ問題以外にも、次のような点において、エホバの証人は子供の人権を侵害していると非難されることがあります。
すなわち、
①子どもを強制的に組織の活動に参加させる。
(週三回の集会・居住地近辺の地域社会を回る伝道活動への参加等)
②子どもを一般社会の基本的な慣習に参加させない。
(誕生日・クリスマス・七五参・雛祭り・端午の節句等の祝い事や年賀状など正月の諸習慣等の忌避、TV番組・漫画・ゲームなどの厳しい制限等)
③子供の、組織外部の人々やその子供との交際を強く制限する。
④学校の行事参加や課外活動につき、一律の制限をすることがある。

といった点です。これらについても、『エホバの証人』という宗教の存在により、或いはそれと関わったがゆえに、不必要かつ不当な苦しみを背負わされたと感じている人が非常に多く存在するように感じられます。

 
 
(4).財産権の行使・経済活動の制限

さらに、エホバの証人社会内では、蓄財し、資産を増やすことに生活の主眼を置くことは『物質主義』と称され、最も避けるべき悪徳のひとつとみなされています。
同時に、『伝道活動』や組織の教理に精通するための『個人研究』に少しでも多くの時間を費やすことが常に奨励されるため(また、その熱心さの度合いにより将来の『裁き』における現実の生死がかかっていると繰り返し強調されるため)、多くの人は定職にすらつかず、これらの活動に没頭するため、時間給の仕事に甘んじているという状況がしばしば見られます。
その結果、これまた多くの人は経済的に極めて不安定な基盤しか持てず、まさに最低限の『健康で文化的な生活』を送ることすら危ういという状況にあるといえるのではないかと思います。

 
 
(5).一般社会からの隔絶

エホバの証人のさらに別の大きな特徴は、自分たち以外の一般社会全体を『この世』・『サタンの配下にある世』・『事物の体制』などと呼び、蔑視するとともに、これら「一般社会=世」は『邪悪な世代』として神にみなされており、もうほんのまもなくの将来に完全に滅ぼされることになっていると真剣に信じており、可能な限り接触を避けようとする、という点にあるといえると思います。
これらの考えの結果、多くの信者は、自分たちの組織についての何らかの批評・判断を載せた文書やインターネットのサイトは『疫病』のように避けるべきであると本気で考えており、自分たちの組織や活動の妥当性や社会的評価につき、事実上何らの判断資料も得られない状態になっているといえると思います。
また、こうした『避けるべき邪悪な世』には、当然に信者ではない配偶者・家族・親族等も含まれるため、いわゆる「家庭崩壊」に至るケースも多々存在すると考えられています。

(6).大学教育の否定

そうした一般社会そのものを敵視する発想の一環として、エホバの証人は、大学教育について極めて否定的な方針を打ち出しており、多くの若者が大学に進学をする能力を有しながらそれを断念しており、また、大学生のときにエホバの証人に入信することにより、その課程を終了せずに中退する若者も多く存在します。

(7).脱会者の直面する問題

最後に、エホバの証人は、脱会した元信者に対して極めて冷淡な態度を示すことでも知られていると思います。多くの場合、エホバの証人組織の活動から離れていった人々は脱落者・異常な快楽追求者・人生の落伍者などとみなされ、白い目で見られたりさげすまれたりします。
特に『断絶』という正式な脱会手続きを経た脱会者、ないしは『排斥』という破門処分を受けた脱会者については、裏切り者・危険分子・背教者・汚れた者等の極めて痛烈な烙印が押され、一般信者は挨拶することさえも禁じられ、また、肉親であっても最低限の会話以外は交わさないよう厳格に指示されており、これに反した場合はその信者もまた破門となることになっています。
こうした極めて厳しい方針により、多くの脱会者はいわれのない挫折感や屈辱的感情にさいなまれる事があり、特に2世・3世の元信者は、エホバの証人組織にとどまっている家族・親族とまともな交流や会話すらできず、文字通りこの宗教により家族の絆を断たれたと感じているようです。

さらに、「脱会するとハルマゲドンで滅ぼされる」という切迫した恐怖感が繰り返し繰り返し信者に与えられているため、そもそも脱会するという決定に至ること自体が、多くの信者には文字通り命がけの決定とも感じられる、極めて大きな精神的負担を伴うプロセスとなっているといえると思います。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
さて、もちろん『エホバの証人問題』として取りざたされている問題はここに挙げたものが全てとはどせいさんは考えていません。

事実、エホバの証人の社会内には、これら上に挙げた点以外にも、通常の判断能力を有する現代人であれば、思わず眉をしかめたくなるような様々な慣習が多く存在し、それらの多くの慣習によって傷つけられた・不快な思いをしたという人は数え切れないほどいるのではないかと思います。

そうした慣習や教えの例を挙げるならば、
・他の信者の「規則の逸脱行為」を見聞きした信者は必ず本人及び幹部信者(=長老)にその旨を報告しなければならず、信者同士が事実上互いを監視する関係にもなっていること、
・組織のリーダー(=統治体)が許される性行為の具体的な内容すら決めること、
・信者が『性的不品行』を行った場合(エホバの証人内では正式に結婚した夫婦間以外の性的行為は全て『性的不品行』)、その行為を行った信者は(若い女性も含め)、複数の男性幹部信者(=長老)の面前でその行為の一部始終を詳しく説明することが強要されること、
・望ましいとされる組織活動があまりに多く、多くの要求のためにうつ病のような心理的障害や困難にいたるケースが普通より多いと多くの人が感じていること、
・組織とそのリーダー(=統治体)の意見や方針に対して反対意見を述べること、疑問を述べることさえ絶対悪とみなされていること、
・末端組織(=会衆)の幹部(=長老)に逆らうことも、一般信者にはほとんど許されず、絶対的とも感じられる上名下服の関係が存在すること、
・組織での労働に対して、給与は一切支払われないこと、
・女性が組織で責任ある地位につく事は一切認められていないこと、
・正式な信者以外との結婚、恋愛は事実上許されていないこと、その結果、婚約者や恋人の片方が入信した場合に破局に至るケースがあること、
・結婚を前提としない恋愛も事実上禁じられており、結婚を前提とするカップルがデートをする際にも『監視役』を伴うことが推奨されている。その結果、互いのことを良く知らないまま短期間で結婚に至り、結婚生活に入った後に性格の不一致等深刻な問題に直面するケースが多くあること、
・原則として離婚が禁じられていること、

等々があり、挙げていけばキリがないような印象があります。

もっとも、どせいさん的には、上に挙げた(1)~(7)あたりが、『エホバの証人問題』としてしばしば指摘される典型的なものではないかと考えていますので、とりあえずのところ、これらの問題について焦点を絞り、これから一つ一つ順番に、そもそもどのような事実が具体的に起こっているのかとか、問題が引き起こされている場合には、その根本原因は何なのかとか、その問題の責任を負っているのは誰なのかとか、社会がその問題をどうとらえてゆくべきなのかとか、いろいろそういう点について、どせいさんの勝手な考えを丁寧に述べてゆきたいなあと考えてるワケなんですね。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ただですね。

こうした問題についての考えというのは、極めて多種多様な意見が存在し、しかもそれらが極めて強く主張されるために、いろいろと混乱や争いが生じやすいのではないかと思うんですね。

そこでですね、ある程度説得力と客観性を担保するために、ある特定の視点を軸にした上で、その視点に立脚させるカタチで、一つ一つの問題についてのどせいさんの具体的考えを書いていきたいと思っているんですね。

 
 
 
 
その、どせいさんが寄って立とうと思っている、「ある程度説得的かつ客観的視点」について、次回説明し、その後に、いよいよこれらの問題についてのどせいさんの考えを書いていきたいと思っています。