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JW.com » エホバの証人と夫婦関係-裁判例に基づく考察②

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2009年5月8日

エホバの証人と夫婦関係-裁判例に基づく考察②

第2 エホバの証人教理が夫婦にもたらす影響

 まず最初に、一般的にいってエホバの証人の教え及びその活動が夫婦関係にどのような影響を及ぼし得るのか、考えられる点を簡単に列挙してみたいと思います。ここに示す点のうちの多くは、後述する数多くの裁判例の中で共通して繰り返し言及される点であり、したがって、社会内において類型的に見られる性質のものであると考えられます。また、そもそも仮に何らかのデータに基づかなかったとしても、エホバの証人の教理を注意深く調べさえすれば、論理必然的に導き出される点であると考えられるのではないでしょうか。

1. マイナス面
 
 ではまずマイナス面からですが、夫婦の一方がエホバの証人に入信した場合、以下に挙げるような影響が夫婦関係に及ぶことが考えられるのではないかと思います。

① 信者は最低でも週2回の集会(夜間に行われるものも含む)及び年数回の大会(大抵は数日間開かれ、終日行われる)、毎週行われる数時間の布教活動(人によってはほぼ毎日参加するケースも少なくない)に参加することとなります。
 したがって、家庭の主婦などが定期的に夜間家を留守にし、毎週日曜日も必ず一定の時間宗教活動に専念することにより、夫婦関係に支障が生じることがあり得ます。

② エホバの証人の教理では、誕生日やクリスマス、正月やひな祭り・七五三などを祝うことは厳に禁じられています。妻や子供たちが、ある日を境に突然誕生日やクリスマスを祝わなくなった場合、こうした家族行事を重視する家庭では大きな亀裂が生じるかもしれません。

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③ エホバの証人教理は葬式や通夜・法事への参加、神式の結婚式、焼香や参拝等の一切の宗教儀式への参加を強く禁止しています。また、一切の偶像崇拝も禁止されており、家庭内にある仏壇や神棚をある日突然処分しだす信者も存在します。こうした信者側の態度は、葬儀や法事などの際に親族関係に大きな亀裂をもたらしたり、宗教や伝統を重視する家庭においては深刻な問題を引き起こすことがあり得ます。

④ エホバの証人信者は、同じ宗教の信者以外のすべての人を『未信者』、その総体を『この世』と称し、可能な限り一般社会と関係を持たないようにすべきであると強く教えられています。たとえ夫婦や親子、親戚であっても、信者でないものは『世の人』すなわち避けるべき存在であり、本来赤の他人である信者たち同士こそが『兄弟・姉妹』であると考え るため、夫婦・親戚関係が冷淡になり、真の家族が強い疎外感を抱く結果となります。 

⑤ 信者たちの信じる神エホバは「全き専心」を要求する神であるとされ、エホバ神への愛や崇拝行為は他のすべての事柄に絶対的に優先しなければならないとされています。したがって、究極的には「夫を取るかエホバをとるか」「子供を取るかエホバをとるか」という命題を出されたとき、「エホバをとる」というのが大方の信者の答えであり、その旨を夫 に公言する妻も多く存在します。
 こうした状況につき、夫が強い疎外感や、妻の愛情に対する強い疑念を抱くようになることもあるかもしれません。

⑥ エホバの証人内部では、教団幹部により「行ってよい性行為と行ってはいけない性行為」すら具体的に指示されており、これに反した場合には自ら教団幹部に申告することが要求され、その後に公の制裁も与えられることとされています。
 通常の判断能力を有する一般人の感覚からいえば、こうした事実を愉快に感ずる人は皆無でしょうし、ある場合にはこうした教団の指示が、個々の夫婦間に深刻な問題をもたらすかもしれません。

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⑦ 夫婦に子供がいる場合、その教育方針に関連して問題が生じるかもしれません。エホバの証人内部では、「ムチ」と称される極めて深刻な児童虐待行為が長年にわたって奨励されてきたという事実があり、また大学教育についても、無価値かつ危険なものとしてできる限りこれを避けるようにとの教えが信者には与えられています。
 さらに、「この世」との接触を避け、宗教活動のために時間を確保するため、部活動に参加したり信者以外の友人を作らないよう子供が教育されることも多々あります。エホバの証人内部では、結婚を前提とした信者同士の恋愛以外の一切の恋愛は固く禁じられており、成人後も正規雇用の職に就くことなく宗教活動に没頭し、資産の形成等通常の経済活動は営まないよう幼いうちから強く教え込まれます。
 このような極端な価値観にもとづいて子供を扱い、生涯にわたって重大かつ深刻な影響を子供の人生に与え続ける 宗教信条を子供に植え付けようとする妻が、夫やその親族との間で様々な衝突を引き起こしうることは、容易に想像できるのではないでしょうか。

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