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JW.com » エホバの証人のでき方⑭

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2005年9月2日

エホバの証人のでき方⑭

Lawson,R.はこの論文の中で、

1. 社会的上昇志向性
2. 組織の開放性
3. 教義の硬直性
4. 黙示録的世界の切迫度
5. 生まれついての信者の割合
6. 改宗者に対する教化
7. 迫害を受けた度合い
8. 国家・社会との関係
9. セクトとしての位置づけ

といった要因について、特に戦争時の政府との関係に焦点をあてながら、二つの宗教を比較・考察してるんですよね。

ちなみに安息日再臨派(Seventh-day Adventists)については上から順に

1. かなりの社会的上昇を実現
2. 指導部は組織が一般人に与える印象に配慮・社会的地位を求める
3. 教義の解釈を緩和する方向性を示す
4. 「その日」の到来を遅らせることで妥協・明確な日時設定を避ける
5. 生まれついての信者の割合が高い
6. あまり熱心ではない
7. 迫害は散発的・大抵事前に回避
8. 時代とともに緊張関係は明らかに減少
9. 教団化したセクト

としてるんですが、エホバの証人(Jehovah’s Witnesses)については、

1. ほとんど社会的上昇性は見られない
2. 指導部は孤高の存在・世間から一歩退くことを強調
3. 教義解釈は厳格
4. 「その日」の到来が迫っていると強調・明確な日時を設定
5. 生まれついての信者の割合は低い
6. 非常に熱心
7. 政府・暴徒による組織的迫害に苦しめられた
8. 緊張関係は依然高い・時代が変わってもほとんど変化なし
9. セクトとして定着

としているみたい。

でね、まあこの内容自体はぶっちゃけどうでもいいんですよ

( ̄∇ ̄)アハハハ

 
 
どせいさん的にポイントはですね、「なんでこの研究者が安息日再臨派とエホバの証人を比較の対象としたのか」てことなんですよね。
(^∀^)ヌフフフフ

上を見れば明らかなようにね、この2つの宗教はいい感じにキレイな対象をなしてるワケですよね。お互いがお互いの正反対の方向性に発展してきている。
そしてね、ただ対象的な発展をとげてる2つの宗教だってだけではないんですね、ここが大事。

とりわけこの研究者に興味深かったんじゃないかなと思うのは、この2つの宗教は、同じ一つの宗教から派生した亜派、いってみれば兄弟教団で、出発点は同じなのに、そこから好対象な形でそれぞれの独自路線に発展していったという点ではないですかね。
(^∀^)キュピピピーン

実際論文の中で彼は、2つの宗教は、どちらもWilliam Millerの予言が1844年10月22日に外れた後に、彼の信仰の基本部分を受け継ぐ形で活動を始めた、千年王国到来前にキリストが再臨する(permillennialism)という立場を採る終末論グループとしてるみたいなんですよね。

おんなじ宗教から派生した2つの宗教が、それぞれあさっての方向に発展していくなんて、研究対象としてはもってこいだったんじゃないのかな~

 
 
 
ま、つまり何がいいたいかというとですね、どうもエホバの証人の人たちには、自分たちの宗教は、とにかくラッセルが聖書そのものを理解したくて勤勉に研究した結果として長年の闇の時代の後にポコッと生まれたみたいな印象持ってる人が多いですよね。そりゃあ他の人たちからいろいろ啓発されたこともあったけど、ほとんど自分たちが誠実かつ徹底的な聖書研究をしたということのみに立脚して発生・発展していった宗教だとね。
( ̄∇ ̄;)どうだろ?違うかな。

しかし実際はですね、多くの研究者が考えてるように、エホバの証人の教えはこのMillerの考えを引き継ぐ形で発生してるみたいなんですよね。

よくはわからんけど、さらにこのMillerは、イギリスのジョン・ブラウンていう人が1800年代の初めに書いた、「ダニエル8章の2300日は西暦1844年に終わる」っていう論文を支持してたみたいでして。

そして、さらにこのブラウンて人は、別の聖書解釈も示していて、それが「ダニエル4章の『七つの時』は2520年」ていうやつでね。

つまりエホバの証人が今使ってる年代計算の方法そのものを言い出したのは、このブラウンさんてことらしいです。例の元統治体の兄弟、このこと書いてますね。*注4

 
続きはまた次回

 
 
 
 
*注4
レイモンド・フランズ『良心の危機』(せせらぎ出版 2001年)
193頁